2021年07月23日 【霊界解放シリーズ128】 新羅の忠臣・朴堤上 「祖国へ帰りたい! 君も一緒に行くか?」(2021.07.23)


2021年07月23日

【霊界解放シリーズ128】

新羅の忠臣・朴堤上

「祖国へ帰りたい! 君も一緒に行くか?」

栄進様によれば、この霊人、朴堤上は、

「国へ帰るためには、どうすればよいのだろうか」

と、その方法を考えながら、霊界の深い所で身動きもせず、一人でじっとしていたといいます。

彼の妻は実際に石になったわけではありませんが、生涯、夫が帰って来ることだけを待ち続けたといいます。

栄進様との対話

栄進様:

朴堤上は、自分では国へ帰ろうとは考えていなかったではないか?

応答:

やはり、まず王子を帰国させなければならなかったからでしょう。それで自分のことは諦め、そのままそこにいたのですね。

栄進様:

帰ろうとは考えていなかったんだ。

応答:

そのように考えることはできなかったのでしょう。自分が帰れば、状況が難しくなるからです。

栄進様:

実はな、ものすごく帰りたいという思いはあった。しかし、帰ってはいけないと考えていたんだ。

応答:

それで、ためらっていたのですね! 帰ることもできず、そこにいるのも苦しく、どうすることもできない立場だったのですね。

栄進様:

だから、動けなくなったんだ。物事は自分が計画したとおり、うまくいったではないか。だから、帰りたいという思いはあっても、帰ってはいけないと考えたんだ。

応答:

もちろん、そうでしょう。望んだとおりの結果が出たのですから。良心的な人ですね。もう霊界へ行き、解放されたのですから、妻に会うことができるでしょう?

栄進様:

ああ、そうなるだろう。

応答:

牽牛と織女のように再会するのですね。奥様も1600年ぶりに石から目覚めるのではありませんか?

栄進様:

ああ、そうだろう。

応答:

もう石ではないので、撤去してもよさそうですが。

栄進様:

そのまま残しておきたいのではないか。

応答:

ああ、1600年ぶりに離散家族が再会するのですね! 本当に喜ばしいことです!

栄進様:

そうだな!

~新羅の忠臣・朴堤上(363~419年)~

418年、新羅の訥祇王が、日本、すなわち倭に人質として捕らえられていた弟の未斯欣を帰国させようとすると、忠臣・朴堤上は日本へ渡りました。

そして、知略を用いて未斯欣を帰国させることには成功しましたが、自らは斬殺されたと『三国史記』に記されています。

~『三国史記』~

堤上は、次のように答えた。

「臣は、たとえ劣った人間であっても、すでにこの身を国にささげましたので、最後まで王命を辱めるわけにはまいりません。ただし、倭人は言葉でなだめることはできませんので、偽りの策を用いて王子を帰国させるべきです。臣があちらへ行きましたら、どうか国を裏切った罪で処罰したことにして、その者たちにこの知らせが伝わるようにしてください」

こうして死を覚悟し、妻子にも会わず、栗浦、現在の蔚山に到着して船を出し、倭へ向かった。

妻はその話を聞くと、港へ走って行き、船を見つめながら大声で泣き、

「どうかご無事で行ってきてください」

と言った。

堤上は振り返り、

「私は王命を受け、敵国へ入る。あなたは、再び私に会えるとは期待しないでくれ」

と言い、そのまま倭国へ入った。

そして、あたかも新羅を裏切って来た者のように振る舞ったが、倭王は彼を疑った。

しかし、新羅王が未斯欣と堤上の家族を牢獄に入れたという話を聞き、堤上が本当に新羅を裏切った者だと信じた。

そこで倭王は、軍を派遣して新羅を攻撃しようとし、堤上と未斯欣を将軍に任命して、道案内役とした。そして、海中の山島に到着した。

倭の将軍たちは密かに相談し、

「新羅を滅ぼした後、堤上と未斯欣の妻子を捕らえ、連れて来よう」

と話した。

堤上はそれを知ると、未斯欣と共に船に乗って遊び、魚やカモを捕るふりをした。倭人たちはその姿を見て、二人には別の企みがないと考え、喜んだ。

その時、堤上は未斯欣に、密かに本国へ帰るよう勧めた。

未斯欣は、

「私は将軍を父のようにお仕えしてきました。どうして私一人だけ帰ることができるでしょうか?」

と言った。

堤上が、

「もし二人が一緒に去れば、計画が実現しなくなる恐れがあります」

と言うと、未斯欣は堤上の首を抱いて泣き、別れを告げて帰国した。

翌日、堤上は部屋で一人眠り、遅くなってから起きた。これは未斯欣を遠くまで逃がすためであった。

人々が、

「将軍は、なぜこのように遅く起きたのですか?」

と尋ねると、

「昨日、船に乗って身体が疲れ、早く起きることができなかった」

と答えた。

堤上が外へ出ると、未斯欣が逃げたことが明らかになった。

人々は堤上を縛り、船を出して未斯欣を追跡したが、ちょうど霧が煙のように濃く立ち込め、辺りが暗くなり、遠くを見ることができなかった。

堤上を倭王のもとへ連れ戻すと、倭王は彼を木島へ流刑にした。その後、人を遣わし、薪に火をつけて全身を焼き、最後に首を斬った。

大王、すなわち訥祇王は、この知らせを聞いて深く悲しんだ。そして未斯欣は、堤上の次女を妻に迎え、その恩に報いた。

祖国へ帰りたい!

霊人:

うれしかった! うれしかった!

応答:

よかったですね!

霊人:

うれしかった!

応答:

何よりも喜ばしいことです。それほど、うれしかったのですか?

霊人:

ああ、うれしかった!

応答:

お役に立ててよかったです! 私もうれしいです!

霊人:

君もうれしいのか?

応答:

もちろんです。私も一緒に行きましょうか?

霊人:

おお! それもまた、うれしいことだ!

応答:

あなたと一緒なら、私はどこへでも行きます。

霊人:

おお! それでは、どこへ行こうか?

応答:

どこへ行きましょうか? あなたが一番行きたい所は、どこですか?

霊人:

ああ、祖国へ帰りたい。

応答:

それこそ、最も楽しいことでしょう!

霊人:

その通りだ!

応答:

家族もいるのですか?

霊人:

家族がいるかどうかは分からないが、やはり自分が生まれた所がよい。

応答:

もちろん、そうでしょう。

霊人:

そこへ行こうと思う。

応答:

そここそ、懐かしい所でしょう。幼い頃は、あちらこちらを歩き回って遊んだのですか?

霊人:

ああ、そのような記憶は、あまりない。

応答:

それでも祖国ですから、とても懐かしいでしょう。

霊人:

帰りたいのだ。

応答:

分かりました。私と一緒に帰りましょう! 私も一度、行ってみたいですから。

霊人:

おお! それでは、一緒に帰ろうか?

応答:

あなたの国が、どのような所なのか見てみたいです。

霊人:

ああ!

応答:

美しい所なのでしょうね。

霊人:

その通りだ。

応答:

生まれた所は、山の中だったのですか?

霊人:

首を横に振る。

応答:

海辺だったのですか?

霊人:

うなずく。

応答:

魚もいましたか?

霊人:

そうだ!

応答:

魚を捕ったことはありますか?

霊人:

捕ったことはないが。

応答:

見たことはありますか?

霊人:

うなずく。

応答:

今度、一緒に帰ったら、魚を捕りに行きましょう!

霊人:

そうしよう!

応答:

一緒に楽しむのです!

霊人:

ああ〜、そのようなことができたなら、どれほどよいだろうか?

応答:

その日が待ち遠しいですね!

霊人:

君は、どこの人なのだ?

応答:

私は野原で生まれました。山も川もない野原で生まれたので、あまり面白くありませんでした。

霊人:

それは、そうだろうな。

応答:

ですから、海辺にも行ってみたいのです。一度くらい、海辺で暮らしてみたいです。

君も一緒に行くか?

霊人:

それでは、君も一緒に行くか?

応答:

はい、そうしましょう。私に、あちらこちらの面白い所を見せてください!

霊人:

そうできればよいのだが、どうやら君と私は、進む方向が違うようだ!

応答:

ああ、そうですか?

霊人:

そうなのだ!

応答:

私が後からついて行けばよいでしょう。

霊人:

君も行くのか?

応答:

もちろんです。後からついて行きますから、心配しないでください。

霊人:

それなら、よいだろう!

応答:

どこかで、また会いましょう!

霊人:

再び会うことができればよいのだが。

応答:

必ず、また会えるでしょう!

霊人:

そうでなければならない!

応答:

今日、こうして良い縁を結んだではありませんか?

霊人:

その通りだ!

応答:

決して忘れません。

霊人:

私を祖国へ連れて行ってくれる人は、君ではないようだな。

応答:

ああ、ほかの人がしてくれると言ったのですか?

霊人:

そうなのだ!

応答:

いずれにしても、祖国へ帰るのですから。私も一度あなたの国へ行ってみたいので、後からついて行きます。

霊人:

ありがとう。

応答:

私も、あなたの国を必ず見に行きたいです。

霊人:

そうなのか?

応答:

もちろんです。

霊人:

それでは、船に乗って行こう!

応答:

船に乗って、一緒に遊びに行きましょう! 美しい景色を見せてください! それでは、気をつけて行ってきてください! 私も後からついて行きます!

霊人:

霊界へ去る。

「望夫石」の伝説

旅立つ夫・朴堤上との別れを悲しみ、ついには岩に変わったという国大夫人にまつわる伝説。

当初は、夫と別れる女性として描かれていたが、しだいに神母として崇拝されるようになった。

そして最後には、悲しみのあまり石に変わった女性として描かれ、貞節を守り抜いた女性として語り継がれるようになった。

(おわり)

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