【霊界解放シリーズ114】 ラストエンペラー・溥儀 「私の人生は『そうですね』と言うだけの人生! 何もしないことが本当に私の生き方なのか?」(2021.06.21)


2021年06月21日

【霊界解放シリーズ114】

ラストエンペラー・溥儀

「私の人生は『そうですね』と言うだけの人生! 何もしないことが本当に私の生き方なのか?」

溥儀(1906~1967年)は、清朝最後の皇帝であり、中国最後の皇帝でもある。

1908年、3歳の時に清国第12代皇帝となったが、4年後、辛亥革命によって退位した。その後、日本によって1934年に満州国皇帝となったが、日本の敗戦によって戦犯としてソ連に逮捕された。後に中国へ送還され、撫順監獄に収監された。

1959年、模範囚として14年間にわたる収監生活を終え、釈放された。その時、53歳だった。彼はもはや皇帝ではなく、平凡な一人の人間に戻った。


霊人:

おや、君はどこから来たのだ?

応答:

あっ! 驚きましたか?

霊人:

ああ、びっくりした!

応答:

ごめんなさい!

霊人:

どこから来た人なのだろう……。君は、なぜ私の所へ来たのだ?

応答:

あなたが良い人だからです。

霊人:

君は私に、ずいぶん気軽に話しかけるのだな!

応答:

ああ、もっと堅苦しく話した方がよいですか?

霊人:

いや!

応答:

あなたは高い地位にいた人ですか?

霊人:

ああ、そうだ。

応答:

それなら、とても堅苦しく話した方がよいですか?

霊人:

そういうことではないが、私にそのように気軽に話しかける人はいなかったからだ。

応答:

では、私も、か・た・く・る・し・く話しましょうか? こ・れ・が・よ・い・で・す・か?

霊人:

いや!

応答:

ふ・つ・う・が・よ・い・で・す・か?

霊人:

うん!

応答:

あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す!

霊人:

どこから来たのだろう……。

応答:

良い所から来ました。

霊人:

うん?

応答:

あなたにふさわしい所、とでも言いましょうか?

霊人:

うん?

応答:

立派な人々が集まっている所です。

霊人:

君は立派な人なのか?

応答:

そこにいれば、皆が立派になります。あなたもそこにいてこそふさわしい人なのに、なぜこのような所にいるのですか?

霊人:

私のことか? 私が何もしなかったからだ。

応答:

すべて下の人たちがしてくれたのですか?

霊人:

そうだった。

応答:

ああ、高い地位にいたので、じっと座っていたのですね。あまり面白くなかったでしょう?

霊人:

いや、何もしなくてもよかったから、何もしなかったのだ。


(溥儀は生涯の大半を他人に世話されて過ごした習慣のため、ホテルの部屋に入ってもドアを閉めることができず、手を洗った後に蛇口を閉めることも、トイレの水を流すこともできなかったという。)

応答:

それでも、自分で面白いことをしなければなりません。何もしなかったから、ここでも何もできないのではありませんか?

霊人:

そうだな。どのようなことが面白いだろうか?

応答:

これから面白いことをしましょう! 何かを作ってみてはどうですか?

霊人:

作るのは嫌だ。

応答:

見ることは好きですか?

霊人:

ああ、見ることは好きだ。人を見るのが好きなのだ。

応答:

地位の高い人々ですか? 素晴らしい人々はどうですか? さまざまな服を着た人々が大勢いますよ。

霊人:

おお、それは面白そうだ! それも面白いだろうが、私が見たいのは人なのだ。


(溥儀は、清朝皇帝として3年、清朝皇室の小朝廷の皇帝として13年、満州国皇帝として11年を過ごした。その間、宮殿の外へ出ることもできず、管理された状態のもと、実権のない皇帝を事実上演じていた。)

応答:

さあ、面白い服を着た人々に会いに行きましょう。

霊人:

面白い話をするだろうか?

応答:

世界各地から集まって来た人々なので、それぞれ違う話をするでしょう。いろいろな話を聞くことができると思います。

霊人:

私の役に立つだろうか? 私には何もすることはなかったが、話はたくさん聞いた。

応答:

ああ、人々から報告を受けていたのですね。それで、あなたが決定したのですか?
「このようにしなさい! あのようにしなさい!」
と指示したのですか?

霊人:

報告を受けると、
「ああ、そうですか」
と答えただけだ。

応答:

国を治める王だったのですか?

霊人:

王のようなものだ。話を聞いて、
「そうかもしれない」
と答える仕事だった。

応答:

自分の考えは話さなかったのですか?

霊人:

「そうだ」と答えることが、私の仕事だった。

応答:

友だちはいなかったのですか?

霊人:

ああ、面白い友だちがいた。私の言うことなら何でもよく聞いてくれた。

応答:

ああ、それは本当にありがたいですね。兄弟のような人だったのですね。

霊人:

私を「王様」と呼んでいた。

応答:

「王様、王様」と言いながら、何でも「はい、はい」と聞いてくれたのですね。

霊人:

そうだ!

応答:

それで幸せでしたか?

霊人:

ああ、幸せが何なのかは、よく分からない。

応答:

その友だちは、今どこにいるのですか?

霊人:

ああ、どこかへ行ってしまった。

応答:

それなら、私が新しい友だちになりましょうか?

霊人:

私に何をしてくれるのだ?

応答:

多くの人々に会いに行きましょう。あなたの友だちの代わりに、私が道案内をします。

霊人:

ああ、それはよいな!

応答:

退屈しないように、一緒に話しながら歩き回るのです。

霊人:

ところで私は、時々、別の人生を生きていればよかったと思うことがあった。

応答:

平凡な人の人生ですか?

霊人:

私は何もしなかったではないか? 何もしないことが本当に私の人生なのだろうかと、疑問に思ったのだ。

応答:

ああ、自分の人生を生きることができなかったのですね。

霊人:

私は、ただ「そうだ」と言う人生を生きただけだ。


(溥儀の人生は、ほとんど監獄生活と変わらなかった。3歳の時に皇室へ入り、紫禁城に閉じ込められた。後には日本領事館へ逃れ、軟禁生活を送り、満州では日本の関東軍の操り人形となった。)

応答:

ある意味では、自由を奪われ、縛られた人生ですね。「そうだ」とだけ言わなければならず、「違う」と言ってはいけなかったのですか?

霊人:

そのようなことを言ってはいけなかった。

応答:

「違う」と言うと、どうなるのですか?

霊人:

「違うと言ってはいけない」と注意された。
「勝手なことを言うな」
と言われるのだ。

応答:

それでは「王様」なのに、「王様」ではなかったのですね。

霊人:

ああ、そうだったのかもしれない。

応答:

下の人々に操られていたのですね。

霊人:

そうとも言えるだろう。

応答:

ああ、そうだったのですね!

霊人:

しかし、たまに自分の意見を言うこともあった。
「それは間違っているのではないか」
と言うこともあった。

応答:

それで、どうなりましたか?

霊人:

皆が一様に、
「間違いはありません。よく考えて行ったことです」
と言うのだ。

応答:

もし私がその場にいたなら、なぜ間違っているのか、あなたに代わって上手に説明したでしょう。

霊人:

おそらく、そうしただろう。

応答:

しかし、あなたを助けてくれる友だちがいなかったのですね。正しいことを言ってくれる人は、誰もいなかったのですか?

霊人:

正しいかどうかを、誰が決めるのだ?

応答:

それぞれの意見を比較すれば分かるでしょう。

霊人:

私は「そうだ」という言葉しか言えなかった。

応答:

まるでロボットのようですね。

霊人:

その通りだ! その通りだ!

応答:

それぞれが自分の考えを話し、互いに議論して決定する方が、はるかに面白いのではないでしょうか?

霊人:

それはできない! 議論というものは、話をすることだろう?

応答:

そうです。

霊人:

しかし、話をしてはいけないのだ。

応答:

ああ、本当に恐ろしい所ですね。まるで軍隊のようです!

霊人:

軍隊? そのような恐ろしいことはしないが!

応答:

軍隊では、異なる意見を言ってはいけません。
「はい、分かりました」
という言葉しかありませんから。

霊人:

その言葉は正しい。

応答:

これからは、自由に対話しながら生きる人生を切り開いてみてはどうですか?

霊人:

ああ、それは面白そうだ。

応答:

そのような人生を生きてみたかったのでしょう?

霊人:

ああ、そうだったのかもしれない。

応答:

どれほど地位が高くても、自由がなければ苦しいものです。地位が高ければ高いほど、束縛されるのです。

霊人:

そうかもしれない。

応答:

自分の心に正直になれないではありませんか。そのうち、自分の心がしだいに死んでいくのではないでしょうか?

霊人:

私としては、そのような人生を生きるしかなかった。

応答:

自分の人生ではなく、下の人々に言われるままに生きる人生、作られた人生だったのですね。

霊人:

そうかもしれない。

応答:

これからは、自分の人生を生きたいですか?

霊人:

ああ、私にもう一度、命が与えられるだろうか?

応答:

今から吹き込んで差し上げましょう! あなたがあまりにもかわいそうだからです。

霊人:

私をかわいそうだと思うのか?

応答:

私から見ると、あまりにもかわいそうです。

霊人:

そのように思うのか?

応答:

はい、はい!

霊人:

ありがとう!

応答:

あちらこちらへ出かけ、多くの人々と話をしながら、楽しく生きましょう。

霊人:

そうしよう!

応答:

そのような人生を生きましょう!
神様、この人にもう一度、命をお与えください! 自由に心の内を打ち明け、人々と話をしながら生きられるようにしてください! 今からその世界へ向かいますので、お導きください! 受け入れてください!

霊人:

霊界へ去る。

(おわり)

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